2011-05-07 Sat
テーブルの上に叩き付けられた一枚の紙。よく見るとそれは退職届けの用紙だった!
上司は「親戚のコネの件もあったから今まで出来の悪いお前を我慢していたがもうこれ以上は無理だ。
その退職届けにサインしてとっととこの会社から立ち去れ!」
俺は心の中で なるほど解雇にすると会社側が
解雇料を支払わないといけないからそれが嫌だから退職扱いで処理しようとするんだな、その手に乗ってたまるか! と思い
「いやですっ!!(キリッ)」
「なにぃ?お前休憩室の高級プラズマテレビをぶっ壊しておいてなんだその態度はぁ?
そんな態度とるんだったらこの前ぶっ壊した機械の損害賠償500万円も請求するぞっ!
プラズマテレビ55万と合わせて555万だっ!!」
「え? あのパナソニック65インチプラズマテレビは価格comで調べると459800円ですよぉ。
それにDMMポイントオークションならもっと安いですけどぉ。」
「お前、頭大丈夫かぁ? それは現在の最安値で俺らが買った時はもっと高かったんだよっ。
それにポイントオークションってなんやぁ?」
「とにかくつべこべ言わずにこの退職届にサインしろっ!」
「いやですっ!(キリッ)」
「サインしろっ!!」
「いやですっ!!」
「書けっ!!」
「絶対書きませんっ!!」
「ふざけんなっ!!」
「ふざけてなんかいませんっ!真剣ですっ!」
こんな調子で押したり押し返したり徹底抗戦!
負けてたまるかっ!
とうとうその上司は
「じゃあ解雇だな、お前はまだ若いから履歴に傷が付くといけないから自主退職扱いで処理してやろうと思ったのに、フン馬鹿だな。そんなに若いうちから履歴に傷が付けば前途多難だぞ。
そんなにクビを望むなら望みどおりクビにしてやるよ。 この馬鹿たれがぁ。」
ちくしょう、社会人一年生早々クビかよ。
これが俺の運命か?!
「解雇料は支払ってくれるんですよね?」
「解雇料?? なんやそれ? そんな言葉聞いた事ないぞぉ、払うわけないだろ。馬鹿も休み々言え。」
「馬鹿って、 労働基準法知らないんですか?
解雇する場合は一ヶ月前に予告し一ヶ月分の解雇料を支払わないといけないんですけど。」
「フン、若造のくせに生意気な。おまえこそ労働基準法についてもっと勉強することだな。
とにかく解雇の手続きに入るからな。
それと555万円はキッチリ払ってもらうからな、
覚悟しとけっ!!」
グエッ!! クビプラス555万円!?
払えるわけないだろっ?!
ドドドドどうしようーっ!?
パナソニックのテレビだから松下幸之助に助けてもらおうか?
あ、あの人はもうこの世にいなかったんだよな。
じゃあどうすればいいんだーっ?!
数日後、この会社を去る最終日またまたとんでもないトラブルがーっ!!
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